自生地でのランの生態を真似たコルク皮栽培。
 しかし、この栽培は、生態を真似ているが、
 自生地の生態系再現栽培ではない!
 なぜなら、このコルクにはラン菌が生息していない
 からである。

  肥料を与えても、何年かすれば作落ちする場合が
  多くなる。
  ランの自生地では、用土を交換したり、
  樹木の交換などない。
  しかし、多年草のラン科植物は、何十年も
  同じ場所で生き続け大株になっている。
  つまり、ランはラン菌を株の周囲に養殖
  している。枯れ落ち葉、植物死骸、コケの死骸
  のリグニン、セルロース。
  そういう生態系が構築されている。

 この生態系が構築されていない栽培では、
 一時は素晴らしい株であっても、
 作落ち株となり、やがて消えることが多い。

 自生地のように・・・・
 生き延びることが出来ないのである。

 ランの愛好というのは残酷なものである。
 ランには26000の原種もあるから・・・
 枯れても、それを忘れて・・・・
 次の珍しいランを愛培してゆけば、
 ラン栽培を継続できる。

 プロと趣味の違いである。
 やはり、切花栽培が、ラン作りで最も難しい。
 同じ株を毎年素晴らしい生育にしないと成立たない!
 この切り花栽培にSUGOI-neは
 究極の用土である。
 作落ちを回避できるからである。

ランは交配して新品種を多く作られているが、
未だ・・・野菜、イネ、果樹のように「作物」までになっていない植物である。
ということは、原種は当然であるが、交配園芸種のランも、
未だに自生地を忘れていないということである。

そういうことで、蘭界の人は、他の植物栽培者より多くの人が、
自生地を訪れる。
自生地の環境条件を実際の目で見たいのである。
植物観察会。植物採集会。植物探訪会・・・・。
そういう催しが、自治体、愛好会などで特に春になれば多く開催される。
その延長線上にランの自生地に足を運ぶ。
その時期の多くは「花」の咲く頃である。
博物学から生まれた植物学の植物観察。
こういう植物観察会では博物館の学芸員のエリアと同じだから、
植物の名前を的確に多く知っている・・・・それが「権威者」になる。
ラン界でも、そういう知識が権威になる。
それだけ、近頃のラン愛好家は名前も、自生地がどこであるかも調べないで、
素敵・・・かわいい・・・それで入手する人が多くなったということか。
昔のラン愛好なら、買う前にカタログを見て、アレコレ調べて、
自分の栽培能力、温室で作れるかどうかを考察して・・・買った。
それだけランが・・・高価であった。


ランの自生地巡礼。
その報告会などがランの例会などで行われる。
少しでも、ランが喜ぶ栽培をしたい。
そんな願いが込められている!
つまり、自生地再現の栽培が、理想であることをラン作りなら誰でも知っている。
そういうことで、撮ってきた写真が多くの人の参考になる。

これまでの観察に一つ欠けていたものがあった。
それはラン菌を含むラン生態系の観察である。
共生菌のラン菌を削除した環境観察だったということ。
そういう観察では、どうやっても栽培に生態系を再現できないということである。
理想のラン栽培が出来ないということである。
ラン界に多くの優れた頭脳がありながら、権威者が居ながらラン自生地観察、調査から、
最も重要なラン菌がポッカリ抜けていた。
そういうことで、今日まで、誰も温室内に、鉢内に自生地の生態系を作れなかった。
理想を実現できないで今日まできた。
ラン栽培は、自生地を真似るといいながら・・・・。
盲点。

プラントハンターの目線と同じ目線で自生地観察すれば、
自ずと新種の発見・・・・が頭をよぎる。
生態系などは・・・気の遠くなるようなもの。


オランウータンの研究。
棲息地に小屋を作り、何年も寝泊りしながら生態観察。
その観察と、植物観察には・・・相当大きな開きがあるようである。
その根本には、植物は光合成で生きられる・・・・その科学的知識があるのではないか。
菌根植物のランも同じ・・・。
ならば・・・光合成に関する項目を調べれば足りる!
光、温度、湿度、風、雨、霧・・・・土質、PH・・・・。

ピロリ菌の研究が欠落していたのと同じかもしれない。
そういうことで、宇井清太はラン菌のこと、ランの生態系栽培を視野においてきた。
このラン菌による炭素循環栽培法は、ラン栽培の理想を実現した栽培法である。
温室内に、鉢内にラン菌が生息する生態系を、
世界で初めて再現出来る栽培法である。
SUGOI-neで栽培すれば・・・・・。


HOME       BACK

kouza 1cm

理想のラン栽培は・・・・・
 
                
        
それは自生地の生態系を、
        栽培場、温室、鉢の再現することである!